大村ひであき活動レポート(2010年10月7日号)
2010/10/7 - PM3:21【10月6日(水)自民党厚生労働関係会合で大村から次のように厳しく指摘】
○高齢者医療制度の見直しの厚生労働省案については、75歳以上を区分し財政運営をすることは現行と何ら変わらず制度の変更といっても形だけに過ぎない。財政の弱い国民健康保険に高齢者医療保険を抱かせることにしながら、その財源の手当てを全く示していない。そもそも制度の運営主体の合意が全くできていない。これでは宙に浮いてしまう。制度としては詰めが不十分であり、現状では法制化できるようなものではない。よって反対。
○労働者派遣法の改正法案は、製造業派遣と登録型派遣を禁止することで27万人の方が職を失うおそれ。その方々が失職しないような段取りと道筋がついていないのにOKはできない。景気の先行きが不透明で雇用情勢悪化のおそれがある時に失業者を増やす法改正には断固反対。
【日銀の追加金融緩和は評価する
しかし菅政権の無策で円高が止まらない
今こそ我々自民党が打ち出した緊急経済危機対策と大型補正予算を実行に移すとき】
○10月5日(火)日銀の金融政策決定会合で決定した4年ぶりのゼロ金利と量的緩和は率直に評価したいと思います。
消費者物価上昇率が1%となるまでゼロ金利を続けることも表明。国債、CP、社債、ETF、REITなど5兆円の資産買い取りとともに、35兆円の基金による金融緩和も決定。マーケットや政治に背中を押されたとはいえ、これまでの日銀の慎重な姿勢を転換した積極的な施策は評価に値すると思います。
○しかしながら円高は止まりません。翌日には82円台まで進んでいます。それは日銀だけでは足らず政府全体でもっと大きな施策を実行するようにとのマーケットの催促です。
しかし、菅政権は動きません。今この段階でも補正予算の中身を明らかにしません。経済構造改革も手をつけません。アメリカとの交渉も行いません。これではマーケットは評価せず円高は止まりません。この期に及んでも政治のリーダーシップを発揮しようともせず、ただ眺めているだけです。
こんな状態が続けば日本は壊れてしまいます。
今こそ日銀の決断を無にすることなく間髪入れずに思い切った経済対策を、我々自民党が既に打ち出した緊急経済危機対策と大型補正予算を実行に移す時です。この臨時国会で実現させます!