大村ひであき活動レポート(2010年5月14日号)
2010/5/14 - AM11:20【映画「インビクタス」で感動!】
○5月6日(木)広州→中部空港。この帰りの飛行機が二時間くらい遅れました。空の状況がよくないとのことでしたが、どうも中国の管制機能が今いちではないかとも言われています。少々疲れましたが飛べてやれやれ。
逆に帰りの機中で前から見たかった映画を見ることができました。それは今年2~3月ロードショーの「インビクタス~負けざる者たち」クリント・イーストウッド監督の最新作。
(invictus とはラテン語で「不屈」マンデラが投獄中に心の支えとした詩の題名で「征服されない」の意味。)
○アパルトヘイト(人種差別政策)を廃止した後1994年南アフリカで史上初の民主的選挙でネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)が大統領に。しかし白人と黒人の和解は進まない。
国を一つにしたいと願うマンデラは、95年に南アで開催されるラグビー・ワールドカップに着目。国際社会への復帰の象徴でもあるこの大会で、初出場の南アが勝ち進み、優勝すれば国民の心が一つになるはず。
しかし、現実は南アではラグビーは白人アフリカーナのスポーツで代表チームのスプリングボクス(通称ボッカ)は黒人から見れば敵意の対象。
代表同士のテストマッチでは黒人は相手国を応援する始末。そしてとうとうスプリングボクスの名前と緑のジャージ、金色のエンブレムを廃止することが多数決で決定されようとした時、マンデラが「待った」をかけ、「Past is past .過去は過去だ。我々は未来に生きる。まず許す。許すことは何よりも強い。許すことから国民の心を一つにしよう。」
27年も政治犯の囚人として監獄生活を送ったマンデラの発言からすべてがスタート。
マンデラはナショナルチームのキャプテン、フランソワ・ピナール(マット・デイモン)に会い、さりげなく思いを伝えます。こうして2人の不可能への挑戦が始まります。ピナールがチームメートに言います。「ひとつの国になろう!その為に僕らはいる。」
○側近が「専門家はよくて準々決勝だと」と言うのにマンデラが答えます。
「専門家の予測では、私はまだ監獄の中だ。」
下場評では準々決勝どまりと予想され、事前の対戦では強豪国にことごとく負け続けた南アの初戦の相手は優勝候補オーストラリア。しかし、事前の予想を裏切り初戦でこの難敵を撃破して波に乗り、準決勝でフランスを破りついに決勝進出。決勝戦の相手は無敵のニュージーランド、オールブラックス。
(ちなみにこの大会で日本は145対17で史上最多失点という屈辱的な大敗を喫しています。)
○感動の決勝戦。10万人の大観衆を前に登場したマンデラとスプリングボクス。白人も黒人も国中が一つになって応援します。そして奇跡は起きました。延長の末、15対12で無敵のオールブラックスを降して南アの勝利。優勝トロフィーであるウェブ・エリス・カップが大歓声の中、マンデラとピナールの手へ。感動、感動のエンディングでした。
最後にマンデラが締めくくります。「我が運命を決めるのは我なり」「我が魂を征するのは我なり」まさにインビクタス。不屈の負けざる者たちの物語です。
○ラグビーW杯での自国チームの勝利という可能性に賭けたマンデラ。見事にこの賭けに勝ち国民統合という大目標を前進させます。
人を許し、希望を持って未来を見据え、奮闘する男たち。そして困難を乗り越えての勝利。まさに我々人類社会が目指すものを見事に描いた感動作でした。
全篇まさに感動!感動!の連続で、大村も134分の上映時間の長さも忘れ、終始目をウルウルさせて見入ってしまいました。
○改めて、人を感動させるエンターテイメント。映画。芸術の素晴らしさを認識させていただきました。
それにしてもクリント・イーストウッドという人は名俳優としてだけでなく、映画監督としても素晴らしい才能を持った方だと思います。3年前に上映された「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」では、日米両国の視点から太平洋戦争の最激戦地であった
硫黄島攻防戦を見事に描き、戦争の非常さ、残虐さ、そして愚かさを訴えました。そして、今回のインビクタス。人間の可能性。希望。夢と未来を描いた感動作でした。
折りしも今年は6月から南アでサッカーW杯が開催されます。世界最大のスポーツイベントでまた新たな感動を期待したいものです。
☆実は、大村は映画が好きなんです。夢と感動。人間が創りだした素晴らしいエンターテイメントだと思います。日本もハリウッドに負けないくらいもっと頑張っていい映画を世に送り出して欲しいものです。
さて、次は大村も大変懇意にさせていただいている哀川翔さん主演の「ゼブラーマン2」を観に行きたいと思います。
☆☆☆☆☆メディア出演☆☆☆☆☆
■「太田光の私が総理大臣になったら
・・・秘書田中」
5月14日(金) 19:56~20:54
中京(日本)テレビ
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